まず、燃料噴射量を計算する前に、クランプセンサーで正しい値がでるかの下調べとして
インジェクター線をクランプしてアイドリングで周波数計測する。
信号のONOFFを計測して、ONから次のONまでの時間をはかれば周波数は計算できる。
・・・
・・・
何度やっても出ない・・・。
アクセルを踏んだ一瞬だけ値がでる。
何かおかしい。
接続を確かめてみると、前回言っていた緑のインジェクター線ではない、まったく関係ない線をクランプしていた。手元が暗い&狭い、姿勢がつらいので間違ったようだ。(いい訳
作業をするときは気をつけよう。
改めて、接続する線を確認して確かめてみると・・・。
おや、
妙な値がでる。
オシロスコープで見てみると、インジェクター自身の逆起電力でマイナス側にすごいヒゲが生じているようだ。(写真取り忘れ)
+と-を逆に測定するとそのヒゲ側を拾ってしまうようで、きちんとオシロスコープで確認してから、測定しよう。(あと逆起電力側でArduinoがやられないように念のためダイオードつけとくといいかも?)
イメージ図。矩形波のあとガクンと逆起電力が発生。こっちを測定しちゃった。 |
なので、+-入れ替えて再度測定。
若干ノイズが混じっているものの
だいたい11~13Hz。
来た!
では次に、これが正しい値なのかを計算してみる。
13Hzとは、一秒間に13回燃料噴射していることを意味する。
FD3Sの場合はポート噴射式のため、多段噴射は行っていないはず。この場合ロータリーエンジンは、噴射回数=点火回数になる。
さらに、点火回数=エンジン回転数(この辺りは、いずれロータリーエンジンのメカニズムを解説する予定)なので、噴射回数=点火回数=エンジン回転数
つまり、一秒間に13回転となる。
一分間に780回転=780rpm。
タコメーターで確認できるアイドリング回転数とだいたい一致する。
エアコンを入れて負荷をかけると少しあがって、タコメーターとも比例して動いていそうなので、クランプセンサーでの測定値は、ぼちぼち正確なようだ。
※ちなみに
ポート噴射ではなく、直噴やディーゼルなどは多段噴射させるらしく、状況に応じて1サイクルで何回噴射するか変わってくるはずなので、噴射回数から回転数を求めることができない。
噴射時間の測定
ただしくクランプセンサーで値がとれていることがわかったので、今度こそ噴射時間を計測する。
前回の測定の値を常に保持おいて、「前回OFFで今回ON」だったときから「前回ONで今回OFF」までの時間を計測する形にした。
ちなみに前の記事で書き忘れたが、
プライマリーインジェクターは「一分間に550cc」噴射できる性能があるという。
だいぶ前にも書いたが、「噴射時間と1分間の噴射量から噴射時間あたりの噴射量」は求められるはず。
アイドリング時の結果が下。ただ、このときは色々情報を見たかったのでDuty比(デューティー比)やらFreq(噴射周波数)やら合計噴射量やらを「Arduino」で計算させ、シリアル通信でノートPCへ表示させている。(なお、これが後に災いの元となる。)
続く
エアコンいれたときちょっとあがる。 |
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